ミルクティーの時にミルクを入れたような色になることから、このように呼ばれています。濁った時に熱湯を注ぐと再び、紅茶は透明感を帯びますが、時間の経過とともに紅茶はまた濁ります。
このように、紅茶の主成分であるタンニン、カフェインの含有量が多い紅茶ほど、この現象は起きやすいのです。ホットで淹れたときに若干の砂糖やガムシロップ、蜂蜜などで甘みを付けることによって、このミルクダウンを抑えることが出来るとも言われています。
素早く作ってすぐに飲むのであれば、ミルクダウンを避けることが出来ますが、先に述べたようなタンニン、カフェインの多いものは、すぐに濁ってしまいますので、できるだけそれらの含有量の少ない紅茶を選択することやフレーバーティーなどが適していると思います。
本来、嗜好品はホットで飲むことによって、その味わいや香りを楽しめると思いますが、暑い季節でしたら、多くの方がアイスティーを召し上がると思います。そんな時は、是非、茶葉の選択や若干の糖度を添加することによってミルクダウンを緩和することをお薦めします。逆に考えますと、ミルクダウンを起こしても、紅茶の品質には問題がありませんので、そのまま楽しめるというわけですが、お客様に提供するのであれば色調は大事な要素になると思います。
この夏、私の提案としては、アールグレイに砂糖を入れ(多め)、レモン汁を少々・・・それを凍らせてかき氷スタイルがよろしいと思います。甘みのついたアールグレイ氷をストレートのアールグレイに入れて飲んでも清涼感があります。オレンジのリキュール(オレンジキュラソーやグランマニエ)を入れても美味しいですよ。